「お願いします」は便利な言葉?
デパートに買い物に行った時のこと。
ここのデパートは受付の人に言わないと紙袋をもらえません。
私「一番小さい紙袋下さい」
店員「これでいいですか?」
私「はい」
店員「お願いします」
そして紙袋をくれました。
えっ?!
何をお願いされたの、私。
いつも、このデパートで紙袋をもらうとき、「お願いします」って言われますが、違和感が・・・
逆だったらわかります。私が紙袋をお願いする立場なので、私が言うのは分かります。
でも、店員は何を私にお願いしたのでしょうか?
以下検討に値する「お願いします」の意味
1:紙袋を受け取ってください
2:紙袋に品物を入れてください
3:どうぞ
4:また来てください
私としては1~4を全てひっくるめたのかなあと思いますが・・・
もやもやします!
デパートって、洒落ているところじゃないですか。
お気軽なスーパーマーケットとが違って、店員もきちんとした制服を着ていて、挨拶とかも丁寧で、私のような凡人が行くだけでもちょっと洒落てる気分になる場所といいますか。
「お願いします」じゃなくて、「どうぞ」って言って欲しいのです。
日常生活でも、話の流れで「お願いします」を言うことはたくさんあり、違和感がない場面もたくさんあります。
でも、状況によっては適当な扱いをされたように感じてしまいます。
そういえば、紙袋以外にも「お願いします」に違和感があることがあります。
例えば飲食店で店員に「お水はセルフサービスとなっておりますのでお願いします」って言われると、どうしろっていうの?
って思ってしまいます。
(なんだか自分が意地悪な人間?)
なんなら、「セルフサービスです」、もしくは「セルフサービスなのでお客様で取りに行ってください」とかって言って欲しい
きっと、後の説明が面倒で省きたい、でもそれじゃあ丁寧な感じがしないから最後に「お願いします」をつけているのではないでしょうか。
説明しなくても「お願いします」の中に全て含まれている、それを察するのが日本の文化なのかなあ。
「~するようお願いします」なら分かりますが、「~なのでお願いします」は「お願いします」の内容を察して行動しなければなりません。
英語には「お願いします」に該当する表現はなく、お願いする内容を具体的に話すといわれています。
「Please」の表現が「お願いします」に当てはまるのかなあと思って調べましたが、例えば「tea,please」は丁寧ではないらしいです。
直訳すると、「お茶、お願い」
私が感じていた違和感と一緒かも。
お茶をどうしてほしいの?って
お願いするとき正しくは「Could I get a cup of tea,please?」(お茶を一杯下さいませんか?)
具体的な事柄に付随して「please」が出てきますね。
話を戻しますが、紙袋の件でいうと、「どうぞお使いください」の方が個人的にはいいなあと思います。
「お願いします」の一言で人との会話も完結に終え、後く荒れなく、ストレートに言う必要もなくま~るく収められる。
確かに便利な言葉だけれど、接客ではそういうためには使って欲しくないなあと思いました。
とはいうものの、海外へ行くといかに日本の接客やコミュニケーションが素晴らしいかを改めて感じさせてくれます。
今回私が言いたかったことはつまり、
・「~なのでお願いします」は言い逃げなのでは?
・「~するようお願いします」のように具体的に言って欲しい
・「お願いします」は便利だけど、言葉を省略している気がするときがある
・でも結局は「お願いします」は便利な言葉、察するという日本の文化
私も働いていると、ついつい「~なのでお願いします」で逃げちゃうことがあるんですよね。ええ、逃げてるって私も自覚があるんです。だから「逃げだな」って嫌な気がするんですよね。
なるべく、具体的にお伝えできるようスキルを上げなければ・・・
それが難しいのですが。